「この世に、あり得ない事などないのだよ」
2008.02.15 3:46
アサシン クリード(Assassin’s Creed)は、Ubisoftによるスニークアクションゲーム。なのだが、あんまりスニークしてない。どちらかと言うとチャンバラアクションゲームだった。
12世紀末のエルサレム周辺を舞台として、宗教戦争の裏に巡る陰謀を暴く任務を負った、一人の暗殺者の話。なのだが、本当の主人公は現代に生きるその末裔で、アニムスと呼ばれる機械を通じてその祖先の記憶に少しずつ触れていく、といったストーリー。当然それを安全地帯から傍観するだけの話ではなく、現代ともリンクする巨大なミステリーが、この話の根幹である。どことなくマトリックス風。
以下は私的レビュー。
なんというか、すごく惜しい。惜しいゲーム。ストーリーも目の付け所も雰囲気もいいのに、盛り上がりに欠ける。というか盛り上がる部分に比べて作業的な部分が多すぎる。スリ・盗聴・尋問などで得られた情報を元に暗殺の計画を練るのだが、その対象のセリフもキャラデザインも使いまわしが多いから、なんか延々と同じことをやってる気分になる。さらに、計画を練るどころかターゲットが出現するフラグさえ立ててしまえば、無計画に突っ込んでもなんとかなってしまう。むしろその方が楽だったりする。「暗殺」にこだわるプレイをしていても、敵のAIがアホすぎるせいかいまいち緊張感がない。隠れるのが簡単すぎるし、「隠れるのに失敗しても追っ手を始末してしまえばいい」という感覚がよりそれを希薄にする。
とは言え、普通のアクションゲームと考えればその辺りは容認できる。隠れる主な手段が「人混みに紛れる」という点は斬新だし、縦横無尽に中東の街並みを飛び回るのもかなり楽しい。よりシェイプアップした次回作に期待。